デザインドリブンで未来をつくる
PROJECT LNESとは?

2017.12.06

カードサイズでコンパクトな新しいコンセプトのソーラー 「SOLAR CARD(ソーラーカード)」を使い 、太陽のコンパクトなエネルギーを用いた新しいライフスタイル、 そして、エネルギーの未来をつくっていくプロジェクト「PROJECT LNES(プロジェクトルネス)」

明日から、昨年に引き続き、環境とエネルギーの未来展「エコプロ2017」にも出展します。
そんなPROJECT LNESについて、プロジェクト全体のアーキテクチャを企画構成しているCodyに、プロジェクトへの熱い思いや、今年のエコプロについて話を聞きました。

SOLAR CARD(ソーラーカード)を起点に未来のライフスタイルをつくる

Q:はじめに、SOLAR CARDについて教えてください。

私たちは、コンパクトに設計されたプラスチックソーラーを、SOLAR CARD(ソーラーカード)と呼んでいます。

1ユニットが軽く、手の平サイズで持ち運びやすいデザイン、
ユーザーフレンドリーな設計とし、どこでも持ち運べてどこでも使えることを想定しています。また、シンプルで景観に溶け込み、さまざまなライフスタイルシーンやファッションシーンでさりげなく取り入れやすいデザインが特徴です。
生活の中になじむ、やさしいデザインを意識しています。

Q:PROJECT LNESは、どのような経緯で生まれたのですか?

私たちの会社の中で、イノベーションをもたらすために実験的にはじまった新しいオープンイノベーションプロジェクトになります。
自社テクノロジーをうまくつかって、他の会社とも連携しつ、今までにない未来をつくるためのプロジェクトとして生まれました。

新しいテクノロジーを使って、新しいコンセプトで、イノベーションにつながるような新しいライフスタイルを将来おこせるコンセプトを提案するところからはじまりました。

当社の理念でもある「地球環境と人類の繁栄に貢献する」ことを基点に、
社内外のテクノロジーをつかって実現できることを考えていく中で、
プラスチック製のソーラーを用いて、エコで人に優しいライフスタイルを実現していきたいと考えました。

そこから、社内外で様々な人たちと意見をぶつけ合いながら、ディスカッションしていく中で、
コンセプトやライフスタイル、言葉に共感した人たちが集まっていき、
その流れの中で、2年ほど前に、PROJECT LNESと名付け、当社をプロデュースカンパニーとするオープンイノベーションプロジェクトとして発足しました。

Q:どのような人たちがいるのですか?

PROJECT LNESは、オープンイノベーションプロジェクトであるため、社内のみならず、社外からも、ビジョンやライフスタイルに共感した様々な人が集まってくれています。
大きく、役割としては、デザインチームとテクノロジーチームになります。
(*正式名称ではなく、役割を表します。)
デザインチームには、ブランディングデザイン・空間デザイン・写真・映像・ウェブサイトなど様々なデザインの専門性をもち社外で協力してくれるメンバーがいます。そして、テクノロジーチームにはプラスチックソーラーの研究開発を自立的に進める心強い社内メンバーがいます。
イノベーションや新しいライフスタイルをおこすには、何が一番正しいか?
言われたからやるではない。こういう社会にしたいから、こういう未来が必要だから、こういうデザインが必要だよね。ということはこんなテクノロジーが必要だよねと。意見をぶつけ合いながらプロジェクトをすすめています。

できることをやる、ではなく、正しい方向だからやる。

プロジェクトの合言葉は “Do the right things.” すべてはここから始まりました。
そして、壁にぶつかった時には皆でここに戻ります。

デザインドリブンでつくる

Q:どのようにプロジェクトを進めているのですか?

3年ほど前から、「デザインドリブン」でのアクションを徹底しています。

一般的にはテクノロジーができてから新しい商品をつくろうとすることも多いですが、このプロジェクトは、実現したい未来から考えて、人々が心地よく感じるような、より充実した生活につながるものを創りたいと思いました。
新しいライフスタイルを創りたい、その基点となるのがSOLAR CARDというコンセプトである、と。

さらに、どのように人に共感してもらうか?を突き詰めていくと、ブランディングデザイン、空間デザインや、写真、映像など様々なデザインにいきつき、テクノロジーとデザイン性を組み合わせるにはどうすればいいかを考え始めました。

そこから始まり、今は、どちらかが先とかではなく、デザインとテクノロジーを行ったり来たりしながら、チームでプロジェクトを進めています。

なつかしい未来に向けて

Q:PROJECT LNESの目指していることについて教えてください。

ビジョンは、「なつかしい未来へ向かおう」です。

なつかしい未来とは、大自然から感じるなつかしい心地よさもあり、クリエイティブなうれしさや喜びがどんどんわきあがってくるような新しい生活もある未来です。

今の世の中は、例えば携帯電話ひとつとっても、テクノロジーがどんどん進化していき、
クリエイティブなことも発展していっている。

一方で、最近は、アウトドアや自然の中で楽しむことも本質的に広がっていると感じています。
こうした動きはすべてではありませんが、パラレルでは進んでいます。
いかにして、テクノロジーと“人間らしい心地よさ“を融合するか、そこが未来創りの鍵だと考えています。
私たちは、テクノロジーと人間らしい心地よさを、さりげなく、かっこよく共存させたいと思っています。

そこで、なつかしい未来に向けて、わたしたちは、“FRESH ENERGY”(フレッシュエナジー)というコンセプトをかかげ、新しいライフスタイルづくりに取り組んでいます。

「FRESH ENERGY」新鮮なエネルギーをもぎ取るような感覚を

Q:FRESH ENERGYで伝えたいことは、どのようなことですか?

わたしたちのコンセプトである「FRESH ENERGY(フレッシュエナジー)」は、
SOLAR CARDを基点として、太陽のような光エネルギーを、
その場でもぎ取るという収穫感を感じるようなライフスタイルのコンセプトです。

例えば、食べ物を収穫した後にすぐ調理したり食べたりするのと同じように、
その場で得た太陽光のコンパクトなエネルギーをその場でつかう。
フレッシュな野菜や果物を食べるときの喜びを、
新鮮なエネルギーでも同じように感じてもらいたいと考えました。

光はどこにでもあります。山や海に行けば、たくさん太陽光のエネルギーは使えます。
そこにSOLAR CARDを飾ったり、置いたりすれば、その場にはなかったはずのエネルギーが生まれます。
どこでも好きな場所で、光から新鮮なエネルギーを得られ、使うことができます。
もちろん太陽などの光に左右されますが、その自炊の感覚も楽しめると素敵ですよね。
そんな心地よいライフスタイルをつくりたいと思っています。

ビジョンを空間デザインで表現する

Q:去年のエコプロ展では、どのような活動をされたのですか?

去年は、環境とエネルギーの未来展 エコプロ2016展 に、初出展しました。

PROJECTLNESのブースでは、「FRESH ENERGY(フレッシュエナジー)」というコンセプトと「なつかしい未来」というビジョンを、その場の感覚で感じられるように空間デザインとして表現しています。

屋内展示会場にも関わらず、大自然というフィールドを草原で表現しながら、レトロだけど未来感のある宇宙船のようなエアストリームを置きました。そして、エアストリームの中では、コンセプチュアルにソーラーカードを展示し、ソーラーに光をあてるとロボットやラジオや扇風機が動くといったプロトタイプの実演展示を行い、未来感のある世界をロボットで表現しました。
来場者の方からの反応もよく、SOLAR CARDのコンセプトの表現(Design study 001)やロボットデザイン(Ds006)や扇風機(Ds003)やラジオの実演(Ds002)、そして、なつかしい未来の空間創りはもちろん、このプロジェクトの取り組みそのものに至るまで全体として大きな反響をいただきました。

そして、数ある展示の中から今年のエコプロ2017のパンフレットに、昨年の私たちのブースのロボットデザインが採用されたりもしています。

体感してもらえるように

Q:今年のエコプロ2017では、どのようなことをされるのですか?

今年のブースコンセプトは、「INSIDE OUT(インサイドアウト)」です。
FRESH ENERGYという新鮮な小さなエネルギーを活用する、モバイルライフスタイルのコンセプトを感じてもらえればと思います。

エコプロの会場に足を運んでくださるご来場の皆様の声にも積極的に耳をかたむけていき、PRPJECTLNESに共感して下さる方と共に、未来のライフスタイルを実現していきます。

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